STEP.5

登山の計画の立て方とは?山の地図の見方を勉強しよう!

2017.10.10

小松原鯉子

29歳会社員。
会社の先輩。登山初心者。

瀧サヨリ

24歳派遣社員。
高校時代には山岳部に所属。

日々野鮎美

27歳会社員。
「山ガール」と呼ばれるのを嫌う自称「単独登山女子」。

トラブルの対処法をマスターした小松原さん。
次は安全な登山の為の計画を立てましょう!

編集および監修:YAMAP
キャラクターイラスト:信濃川日出雄
※本サイトのストーリーは漫画本編とは全く別のパラレルワールドです。

image

じゃぁ、早速今度みんなで山に行きましょうか。

image

よっしゃー!やる気出てきたで!

image

では…小松原さん計画を…よろしくお願いします…。

image

えええ。そんなんいきなり言われてもわからへんって…。

image

今まで学んだことを…思い出してください…。

image

わ、わかった…とりあえず、前紹介してもらった山で行きたい山はあるんや。日和田山(ひわださん)や!

image

日和田山…実は私も行ったことないです!(やったー!)

image

まずは…山行をイメージするためにも…山の地図を見てみましょう…。

日和田山

※画像クリックで地図拡大

image

山の地図とか滅多に見いへんから新鮮やなぁ。日和田山…あ、あった!

image

埼玉県は日高市。山頂は305mですね。

image

んーっと、この色付きの線がコースってことやな?

image

その通りです…。線の近くに数字が書いていると思います…。それが…いわゆるコースタイムです…。

image

コースタイム?目安の時間ってこと?

image

はい。ゆっくりペースで歩いてそのくらいというイメージでいいです。

image

早速…何分で登って降りて来れるか…シミュレーションしてみてください…スタートは…高麗(こま)駅にしましょう…。

日和田山

※画像クリックで地図拡大

image

ほいきた!駅から15分やろ?そこから10分で日和田登山口駐車場やな。さらにそこから、40分で山頂!合計65分や!!

image

小松原さん、小松原さん。下山しないと…降りるまでが登山ですよ。

image

はっ!確かに。じゃぁ、降りるときは2倍の130分やな!

image

地図をよく…見てください…。下りの時間も…書いているはずです…。

image

ほんまや!下りと登りで時間が違うんやな。

image

基本的に下りの方がペースは早くなりますね。

image

となると、登りが65分、下りが55分で…合計120分やな!お手軽やん!

image

あとは…途中の休憩やご飯の時間を入れて…全体の行程とします…。

image

なるほど…。ご飯を30分、そのほかの休憩も合計30分として、プラス60分でどうや?

image

ちょうどいいと思います!合計180分の山行ですね。9時に登り始めても12時に下山できますよ。

image

午後も有意義に使えて、めっちゃいい日になりそうや!

image

温泉や麓のグルメを楽しむのも山の醍醐味ですからね。

image

ぽっ。

image

あ、でも一つ気になってん。日和田山の山頂までの途中、えらい分岐あるけど、これはどっちに行くべきなん?例えば、この分岐とか。

日和田山
image

そういう情報は…地図だけでは読み取ることが難しいです…。でも…等高線を見ると…道の険しさにアタリをつけることはできます…。

image

等高線!なんかかっこええな!

image

等高線は…同じ標高の地点を結んだ線です…。木の年輪のような輪の一つ一つが…同じ標高になっています…。

image

ふむふむ。

image

つまり…年輪の間隔が狭いエリアは……どういう道か予想できます…。

image

間隔が狭いってことは、それだけ一気に標高が変わるってことやね!

image

前々から思ってましたけど、小松原さんって理解が早いですよね。

image

これでも経理主任やで!頭使わんとダメなんや!

image

等高線が狭いエリアを進むコースは…基本的に険しい…ということです…。特に…等高線に対して…垂直に進む道は…急勾配です…。

等高線

等高線が集中している部分は急な勾配があり、険しいことがわかります。
山を決めたり、ルートを決める時のポイントにしましょう。

等高線

等高線に対して垂直に横切る場合は急勾配なルート。
初心者のうちは、あまり無理をしないように等高線に平行になるような、ゆるやかなルートを選びましょう。

image

となると…右からのルートの方が、気持ち緩やかそうやね。

image

その通りですね。右が女道、左が男道と言われてるそうですよ。

image

地図から読み取れると気持ちええな。推理しとるみたいや。

image

そうですね。少ない手がかりから、推測を組み立てていく…少し近いかもしれないです。

image

名探偵鯉子やな!

image image

……(苦笑)

image

よし!となれば、女道で決まりやな!

image

いえ…今回は…男道でいきましょう…。

image

えぇっ!?

image

少し情報収集すれば分かりますが…男道もそんなにきつくはなさそうなので…小松原さんは若いですし…大丈夫だと思います…。 実際に…日和田山に登った方の……活動レポートがありますので…参考にしてみて…ください…。
【活動レポート】
https://yamap.co.jp/activity/970118

image

瀧さん、スパルタやわぁ。

image

むしろ…日和田山を超えて…もう少し先の物見山まで…行ってみてはいかがでしょうか?

image

めっちゃスパルタやん。

image

確かに、そんなに距離もありませんしね。小松原さん、一回の登山で3つの山頂を踏破できますよ!

image

鮎美ちゃん、庇って〜や!でも、そう言われると行ってみたくなってきたわ!

image

登山にも…色々な楽しみ方があります…。
スタートと山頂を…同じルートで行って帰ってくるピストン…。スタートとゴールは一緒で…行きと帰りのルートを変える周回…。複数の山を登って…スタートとは違う地点に降りてくる縦走…。

image

テント泊や山小屋を利用した、数日かけての登山もありますね。

image

なるほどなぁ。知れば知るほど、かっこよく思えてきたわ登山。

image

登山はかっこいいんですよ!小松原さんにそう言ってもらえて嬉しいです。

image

これで…山行のイメージも…ついたようですね…。

image

おかげさまで!

image

では…次は装備品を揃えに行きましょう…。

image

キタァァァ!私のおしゃれコーデに期待しいやぁぁ!

image image

………(苦笑)

最新情報はYAMAP公式アカウントをフォローしてチェック!

※次回の更新は10月24日予定!最新情報をお見逃しなく!

cloud cloud
日和田山
日和田山