今まで学んだことを生かして、実際に山へ登ろう!
2024.5.23
小松原鯉子
29歳会社員。
会社の先輩。登山初心者。

瀧サヨリ
24歳派遣社員。
高校時代には山岳部に所属。

日々野鮎美
27歳会社員。
「山ガール」と呼ばれるのを嫌う自称「単独登山女子」。
登山の基本から登山グッズまで、準備万端!
ついに日和田山を登る為にやってきた三人。
はたして、今まで学んだことは生かせるのでしょうか…?
編集および監修:YAMAP
キャラクターイラスト:信濃川日出雄
※本サイトのストーリーは漫画本編とは全く別のパラレルワールドです。

みんな、おはようさん!

おはようございます。

…おはようございます…。

さぁ、私の山人生やり直しの第一歩や!みんな、ついてきてや!

盛り上がっているところ悪いのですが…先頭は私が歩きます…。

がーん!!だ、大丈夫!この日のために山の雑誌とかも読んで勉強したんやで!

それは素晴らしいことですが…それとこれは別です…。

グループ登山では、経験者が先頭を歩いてルートファインディングとペースの調整をすることが多いんですよ。

ちなみに…最後尾にも経験者が歩いて…初心者をサンドイッチするのが…理想形です…。

二人が言うなら…分かったわ。でも、慣れたら変わって?私も先頭歩いてみたいんや!

………………………分かりました…。

いよっしゃぁ!じゃぁ、行ったってや!!

(瀧さん、かなり迷ってたなぁ)
〜数分後〜

なぁなぁ、こんなゆっくりでええの?私さすがにもっと早く歩けるで?

はい、このくらいでいいんですよ。

初心者は…余裕があるとつい飛ばしてしまうので…バテて休憩…バテて休憩を繰り返してしまいます…。ゆっくりでもいいので…一定のペースを保った方が…体力的に有利です。それに…あまり時間も変わらなかったりするものです…

そうですね。「長く歩いても疲れない、いい感じのペースをつかむ」というのがとても重要です!
- グループ登山の場合は、経験者が前を歩いてペースをつくろう
- バテないよう、ゆっくりとしたスピードで歩こう
- 水分は「喉が渇いた!」となる前に、こまめに補給しよう
〜5分後〜

あれ?今日、意外に暑ない?

しばらく歩いて、体が温まってきましたね。

暑いなら…アウターかミドルを…脱いだ方がいいです…。

んー、大丈夫!脱ぐの面倒やし、このまま行こか!

脱いでください…。額から汗も出てますよ…。。

はっ!ほんまやん!ナチュラルメイクが崩れる!
ばばばっ

うん、涼しくなった!

汗は冷えの原因になるので要注意です…。体温が下がると…それだけで…体力を消費してしまいます…。

汗は大敵なんやね。お肌にとっても汗は大敵やし、私も気をつけるようにするわ。

では…そろそろ小松原さん先頭で進みましょうか…。

え!ええの!?

…はい…。

いやったー!じゃぁ、早速行くで!!
グリッ

こ、小松原さん大丈夫ですか!?

ひ、捻った!痛い!!痛い!!!……ん?い、痛くない…。痛くないやん!

足首までサポートされている…登山靴のおかげですね…。

すごいわ、これ。今めっちゃ感動してるで。

本当によかったです。小松原さん、ペースはゆっくりでお願いしますね。

そ、そうやったな。あかん、つい気持ちが先に行ってしまうわ。
10分後

はぁはぁ。なんだかんだ息上がってきたで。ゆっくりなつもりなのに。

小松原さん…もう少し小股で歩いてください。大股で歩くと、その分体重移動が必要になるので…消耗が早くなります…。

な、なるほど!ありがとな!

それと…足が地面と垂直に接するように歩くと、滑りづらくなります…。

ふむふむ。

もし傾斜がきつい場合は、斜めに登ると楽になりますよ。

ふむふ…。あぁ!ちょっと待って!いっぺんに言うのやめてやぁ!

ご、ごめんなさい。一つずつ覚えていきましょうね。
-
小股で歩こう!
※大股で歩くと体力を非常に消耗します。焦らずに小股でゆっくりと、自分のペースで歩くことが大切です。
-
地面に対して垂直に足を置こう
※斜面を登る際には滑らないように、足全体を地面に対して垂直になるように足を置いて歩きましょう。
-
傾斜がきついときは、斜めに歩こう
※急な斜面をまっすぐ登ると、激しく体力を消耗します。その場合、蛇行しながら斜面を登っていく方法が体に負担をかけずに登れます。

よし、理解したで!こういうのはやってみんと分からへん。早速、実践やでー!!
ざっざっざっ……ぴたっ。

どうしました?

んーと…これ、どっちやろ?

見たところ…どちらから行っても合流しそうですね…。好きな方を選んでください…。

よっしゃ!じゃぁ、明らか距離が短い右から行くで。
ずるずるずるずる

なんや!ここの土えらい滑るで!傾斜もすごい。鮎美ちゃん、瀧さん、気をつけてや!!…って、あれ?二人おらんやん!

こっちにいますよ…。

え!なんで左側から行ってるん?私、右って言ったやん!
ずるずるずるずる

いえ、明らかに左のほうが行きやすそうだったので。

ちょ!そう思うなら、言ってやぁぁぁ。
ずるずるずるずる

小松原さん、もう少しですよ!ガンバ!

はぁ。やっと、登れた…。ひどいわ。意地悪や…。

人がよく歩く場所は草が少なかったり…土が踏み固められていることが多いです…。ルートに迷ったら…よく観察するといいです…。

た、確かに左のほうが迂回するけど、土が踏み固められて気するわ。なるほど、これがルートファインディングってやつなんやな!

先頭を歩く人は…後ろの人のレベルなどを考えて…適切なルートどりをする力が必要になるのです…。

先頭は経験者がって理由、よう分かったわ…。

ちなみに、本当にどっちに行けば分からない場合や、道を間違えたかな?と思ったときは、登山アプリを活用しましょう。

あ、忘れてた!アプリ起動してここまで登ってきたんやった!
さっ!

おぉぉ、すごい!今まで歩いてきた道の跡が残ってるやん!
登山GPS地図アプリYAMAPなら電波の届かない山の中でも、道迷いを防止。
赤色の線が、登山道。青い丸が現在地。青い色の線は軌跡。
https://yamap.com/
〜10分後〜

おぉ、なんやゴツゴツしてきた!

岩場ですね。手を使ってゆっくり登ってくださいね。

こんくらい余裕やで!

岩場では三点支持を保つのがセオリーです…。

※三点支持:両手両足のうち、動かすのは1つだけ。それ以外は、しっかりと岩に引っ掛ける。
※降りるときは難易度UP。不安なときは、腰を下ろしたり体を岩に向けて降りよう。

こうやな!ほい!ほい!

おぉ。軽快!

あれ、私岩場得意かも?

小松原さんは手足が長いので、私じゃ届かない所にも届きますね。

…羨ましい……。

え、なんて?

いえ…何も……。さぁ、先へ進みましょう…。
〜10分後〜
山頂下の神社に到着

おおお!景色がええでぇ〜!!

300mくらいの山とはいえ、侮れないですね。東京タワーの展望台よりは全然高いですもんね。

よっしゃ!山頂までもう少し!!もっと良い景色見るでぇぇ。
〜10分後〜

はい、日和田山の山頂到着ですね!

ん?

お疲れ様です…。

ちょっと待って。

何でしょう?

思ったより頂上から景色が見えない…というクレーム以外でお願いします…。

そ、それや!それやで!!

そういう山もたくさんあるものです…。なので…今回は小松原さんがよければ…隣の物見山まで行きたいと思います…。

おぉ、プチ縦走ですね!

じゅ、縦走……。ええやん!めっちゃかっこええやん!

小松原さん、体力は大丈夫ですか?片道数十分くらいだと思います。

もちろん!バテずにここまで来れてるし…二人のおかげやで!

では、物見山山頂を目指して再出発しましょう。


おーう!
〜40分後〜

この道、緩やかでええな。めっちゃ歩きやすい。

山のピークとピークを結ぶ、稜線を歩いてますからね。

過酷なイメージをもつアルプスも…一度山頂まで上がると快適な稜線歩きが待ってることも多々あります…。

稜線歩きかぁ、私も板についてきたわぁ。お、あれはもしや?

山頂標識ですね…。

おおお!やったで!!物見山に到着〜。

やりましたね!

しかも、景色もめっちゃええ!!これは、ご褒美やなぁ。

結構歩いたので…達成感もあるものです…。

そう!まさにそうやで!…ハ…ハックション!!

山頂は風もあるので、やっぱり冷えますね。小松原さん、さっき脱いだシェルを着ましょう。

せやな!
ごそごそ

おぉ、暖かい!登山ウェアの機能性ほんとすごいな。値段高いのも納得や。

さぁ、それじゃぁいよいよ行きますか!!

お、待ってました!!

山ごはんの時間です!…と言いつつ、私は朝寝坊しちゃってカップ麺ですが…。

私も…今回は手抜きです…。

チッチッチ。二人ともそんなんじゃイケメンゲットできひんで?

カップ麺とはいえ、美味しいんですからね!ウインナー入れるんですから!!

私は…イケメン遠慮しておきます…。

ささ!私はパスタや!!スパゲッティーよし!フライパンよし!オリーブオイルよし!ソースよし!具材よし!早速取り掛かるでー!
〜10分後〜

できた!!小松原・山頂ナポリタンの完成や!!

おぉぉ。美味しそう!!

ゴクリ。

それでは…山頂からの景色が見える場所に移動して…。
スタスタ

この絶景を眺めながら…。

(あぁ、小松原さんの初山ごはん体験!)

まずは、インスタ用にパシャり。

(早く食べて〜〜)

では、いただきます!!
パクリ

うんまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

私も少し食べてもいいですか?

もっちろん!私も鮎美ちゃんのウインナー欲しい!!

わー!ありがとうございます!!パクっ!う〜ん、美味しい〜。トマトの甘さが絶妙〜。

おぉ、なんやこのウインナー!ちょっとお高いやつやん!!噛んだらポキって言うたで!

(パリパリ)

瀧さんはおにぎりなんや。うーん、おにぎりもええなぁ。

よろしければ…どうぞ…。

お、ありがとな!

いえ…。(本当はナポリタンを調理しようと持ってきたが、空気を読んで出さなかった)
完食

あー、ほんまおいしかった。自分の料理史上一番おいしかったわ。

それは良かったです。山の景色と空腹のコンボは、最高の調味料ですよね。

それな!ほんとそう思ってん。今日、めっちゃ楽しい。

どこらへんが…楽しかったですか…?

うーん、そう言われると難しいな。なんだかんだきついとこもあったし、二人に意地悪もされたけど…でも、やっぱり良い景色見た瞬間そういうの吹っ飛んだわ。そういう思いをしてここまできた甲斐があったって思えてん。

分かります!良かった〜。ありがとう〜。って思えますよね。

そうそう。3人でするなんともない会話も楽しいし、黙々と歩いているときも楽しかった。なんや、全部楽しいやん!

また…登りたいですか…?

もちろん!次いつ行く?早く予定立てようや!!

ぽっ。

まぁまぁ、小松原さん。まずは今日、無事に下山してから考えましょうね。家に帰るまでが登山です!

せやね!下山で気を抜いて怪我したら元も子もないもんな!気引き締めていくわ!

それでは…降りましょう…!


おー!
〜その後〜

こうして、三人は無事下山。温泉に寄って、夜遅くまで飲み明かしましたとさ。